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バンダイナムコ研究所とACESがAI研究開発向けに研究開発用3Dモーションデータセットを制作

~歩行・ダンスなどのモーションデータを中心に商用利用も可能なデータを収録、ACESのWEBサイトより販売~

エンターテインメントの力×最先端技術で『感動と新しい価値』を創出する株式会社バンダイナムコ研究所(本社:東京都江東区、代表取締役社長:内山大輔、以下:バンダイナムコ研究所)と、画像・映像認識AIアルゴリズムの力でリアル産業のDXを目指す東大松尾研発のAIスタートアップである株式会社ACES(東京都文京区、代表取締役 田村 浩一郎、以下「ACES」)は、AI技術(機械学習と深層ニューラルネットワーク分類技術など)の研究開発に使用可能の3Dモーションデータセットを制作しました。6月21日よりACESのWEBサイト(URL:https://acesinc.co.jp/projects/project-1760)にて販売開始します。

■ モーションデータセットの概要

モーションデータセットは、ダンスの動作を表す6種類のコンテンツと、『かわいい』『荒々しい』などのキャラクター性を反映した7種類のスタイルを組み合わせた計42種類のモーションから構成されます。キャラクターにジェスチャーやダンスなどをさせて、挨拶や感情表現を表す機能であるエモートに利用することが可能で、総計1,475,826フレームのデータが含まれています。

主要なモーションデータセットと比べ以下の特徴を備えています。

  • モーションごとの収録データ量が大きく、モーションAIの学習に適している
  • ダンスモーションとキャラクターの特長を反映したスタイルを収録しており、より実用的で希少性が高い
  • 整備された収録環境でプロのアクターの動きを収録、モーション専門の技術者が処理した高品質なデータ

両社は、2022年1月にAI を用いたキャラクターのモーション生成に関する研究開発を目的にプロジェクトを発足しています。AI生成には複数のモーションパターンが必要なため、バンダイナムコグループのゲームや映像制作で使用しているモーションキャプチャのノウハウを活用し、キャラクター性や感情表現などさまざまな演技を加えたモーションスタイルを収録しています。バンダイナムコ研究所では、このデータを元にエンターテインメントでの活用を研究する一方、AI研究の発展と推進を目的に、2022年4月にこのデータの一部を無料で公開しました。今回は、研究のためにより高品質のデータを求める声や商業利用についての問い合わせが多く、その要望に応えるため、特にエンターテインメント分野において実用的で希少性の高いモーションを中心に、データセットを制作しました。

より詳しい内容は下記PDFをご覧ください。

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AI研究開発用3Dモーションデータセットを無料で公開(2022年4月28日)

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